能登半島地震で志賀原子力発電所などの設備が破損した北陸電力は、過去最大の特別損失を計上した一方、発電所の施設の安全性に問題はないとしました。
元日に発生した能登半島地震で、北陸電力の七尾大田火力発電所や志賀原子力発電所の施設、送電設備などが破損しましたが、北陸電力の松田光司社長は30日の決算発表会見で修繕費などとして会社設立以来最大となる451億円の特別損失を計上したことを明らかにしました。
*北陸電力 松田光司社長
「過去に例のない巨額の損失を被ることになった。グループ一丸となって全力で(復旧に)取り組む」
このうち志賀原発については原子炉建屋や敷地は「健全である」とし、施設の安全性に問題はないとしました。
今後、タービンについてさらに詳しく点検し、原因を分析するとしています。
ところで特別損失451億円を計上した北陸電力の昨年度の連結決算は、電気料金値上げによる約1000億円の増収などもあって純利益は568億円と3年ぶりの黒字決算となりました。【富山テレビ】