福島第一原発では燃料デブリの試験的な取り出しに向けて、ロボットを入れるルートを確保するため堆積物を取り除く作業が本格的に始まった。
東京電力は、福島第一原発2号機での燃料デブリの試験的な取り出しについて、ロボットを入れるルートが堆積物で塞がれていることから計画を延期し、ロボットを作り直すことにした。
新しいロボットを使う場合でも堆積物を取り除く必要があるため、3月18日研磨剤を入れた水を高圧で吹きかけて堆積物を削って流す作業を始めた。事前に行った試験的な作業では、研磨剤が十分に放出されないトラブルがあったが、今のところ問題は起きていないということだ。
燃料デブリの試験的な取り出しは、これまでに3回延期されていて、さらに遅れが出ないよう確実に作業を進めることが求められている。【福島テレビ】