東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、汚染水を浄化処理した後の水の海洋放出が始まり2カ月となった24日、東京・永田町の首相官邸前で市民団体らが抗議活動を行った。参加者たちは「福島の海を汚すな!」と声を上げた。
活動は「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」が呼びかけ、海洋放出が始まった8月24日にちなみ、9月から毎月24日に行うことにした。この日は、約40人が集まった。
参加者たちは、放出されている水が事故時に溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れていることを問題視している。東京都大田区の養護教諭、菅野幸枝さん(59)は「一刻も早く海洋放出はやめて、陸上で保管するべきだ。海洋放出は公害だという思い」と話した。
処理水の海洋放出は今月23日に2回目を終えた。本年度はあと2回の放出が計画されている。【東京新聞】