運転開始から40年を超える老朽原発の関西電力高浜原発1、2号機(福井県)について、関電は21日、1号機を7月下旬、2号機を9月中旬に再稼働させると発表した。2011年に両原発は停止しており、稼働すれば12年ぶり。22日から1号機の原子炉容器内に核燃料を運ぶ作業が始まる。
関電によると、核燃料を原子炉に入れるために必要な原子力規制委員会による検査が20日に終了した。今後、燃料プールにあるウラン燃料棒157本を、クレーンなどを使って原子炉建屋内の原子炉容器に入れる「装荷」を進める。1号機は7月下旬の再稼働後、8月上旬から送電を始める予定という。
日本で最古の原発である1号機(出力82・6万キロワット)は1974年11月、2号機(同)は翌年11月に運転が始まり、2011年の東日本大震災の前後に定期検査で相次いで停止した。16年には、原則40年とされた運転期間の延長が規制委に認められるなどしたため、再稼働の準備を進めていた。【朝日新聞】