関西電力は21日、定期検査中の高浜原子力発電所1号機(福井県高浜町)を7月下旬、2号機(同)を9月中旬に再稼働させると発表した。本格運転再開は1号機が8月下旬、2号機が10月中旬。高浜1、2号機は東日本大震災の影響で停止しており、再稼働は約12年ぶりとなる。
当初は6~7月の再稼働を予定していたが、原子力規制委員会から火災防護対策が不十分と指摘を受け、追加工事が必要になったことから延期していた。
高浜1号機は昭和49年11月、2号機は50年11月に営業運転を開始。いずれも平成28年6月に原則40年としていた運転期間の延長を認められている。1号機が再稼働すれば国内で最も古い原発の運転となる。
今年5月、原発の60年を超える運転を可能にする「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」が成立。高浜1号機は最初に60年超運転となる可能性がある。【産経新聞】