再稼働に向けた国の審査が進む敦賀原発2号機を巡って、日本原電は17日の原子力規制委員会で、地層のサンプルが適切な箇所から採取されていなかったと明らかにした。(3月17日)
一番新しく動いたとみられる断層から採取するべきところを、誤って違う箇所から採取していたという。審査資料で8件の変更や修正が必要になり、審査を継続するかどうかについて、参加した委員から「4月の委員会で議論する」との発言があり、審査は再び中断される可能性が出てきた。
サンプルは同号機の北側200メートルの地点で行ったボーリング調査で採取された。日本原電は今後、正しく再評価して資料に反映するとともに、ミスの原因究明と対策を講じるとしている。【福井放送】