関西電力の森望社長は31日の決算記者会見で、新電力顧客情報の不正閲覧について「公正な競争を揺るがすもので深くおわび申し上げる」と謝罪した。社長を本部長に据えた緊急対策本部を同日付で設置。原因特定や改善策の具体化を急ぐ。
関電では2019年に役員らの金品受領問題が発覚し、企業風土改革を進めてきた。森氏は「われわれに何が足りないのか、しっかり取り組まないといけない。根底にある原因を含めて調査し、対策を打ちたい」と述べた。
電力各社で相次いで発覚している不正閲覧の発端は関電の内部通報だ。一部でオール電化の売り込みに悪用していたことが判明している。
【共同通信】