原子力規制委員会は27日、中部電力浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性確認審査会合を開いた。プレート間(南海トラフ)地震による津波について、中電の評価結果におおむね理解を示し、まとめ資料の作成を指示した。
これまでの会合で、敷地前面の想定最大高22・7メートルなどを了承していた。同日の会合では、中電が規制委の指摘を受けて実施した引き津波の詳細な解析を提示し、規制委は「十分な検討がされている」とした。
その上で、事業者としての評価方針や論理構成などを含め、結論に至るまでの全体の流れを整理した資料を作成するよう求めた。抜け落ちがないかを確認して、最終的な妥当性の判断をするとした。
中電は作成作業と並行して、海洋プレート内地震や地滑りなどの津波評価の審査も受ける方針。「これらが終わるまでにまとめ資料を作成し、プレート間地震の津波の了解を得た上で、最後の組み合わせ(基準津波)の審査に向かいたい」としている。【静岡新聞】