関西電力の社員らが、子会社の関西電力送配電が持つ新電力会社の顧客情報を不正に閲覧していた問題で、両社が、経済産業省の委員会の立ち入り検査を受けていたことが分かりました。
関西電力の社員らあわせて730人は、去年9月から12月までの間に、子会社の関西電力送配電が持つ新電力会社の顧客情報・1万4657件を不正に閲覧していました。
とりわけ関電の社員のおよそ4割が、「電気事業法上、問題になり得る行為」だと認識していながら、閲覧に及んでいたことが分かっています。
この問題をめぐり、経済産業省の「電力・ガス取引監視等委員会」が25日に、関西電力と関西電力送配電に立ち入り検査に入っていたことが分かりました。
関西電力は「新電力の顧客情報を不適切に取り扱っていたこと」について、また関西電力送配電は「小売り電気事業者間の公正な競争を揺るがす事態を発生させたこと」について、それぞれ「深くお詫びします」とコメントするとともに、電力・ガス取引監視等委員会の調査に対して、全面的に協力していくとしています。【ABCニュース】