福島第一原発の処理水を海洋放出する東京電力の計画に反対する街頭活動が31日、福島市のJR福島駅前であり、市民ら約30人が「海洋放出反対」と書かれたプラカードを掲げたり、オンラインの参加者が意見を述べたりした。
海洋放出を巡っては、7月22日に原子力規制委員会が原発の1キロ沖に処理水を流す計画を認可した。放出設備の着工には県と立地自治体の大熊、双葉両町の事前了解が必要で、今後、3者の判断が示される。
街頭活動を企画したのは福島県内の10~30代でつくる市民団体「DAPPE」。メンバーの久保田亮さん(33)は「(海洋放出以外の)ほかの処分方法を模索すべきだ」と訴えた。オンラインで参加した勿来漁協の芳賀文夫・組合長は「反対しても強行されようとしている。意見を言うこともできず、どうすればいいのか」と嘆いた。【朝日新聞】