8月の運転再開に向けて準備が進められている関西電力・美浜原子力発電所3号機で国から設置が義務づけられているテロ対策施設が完成し、28日から運用が始まりました。
施設の完成で、関西電力は8月10日、3号機の運転を再開させる計画です。
国内の原発にはテロなどに備える「特定重大事故等対処施設」の整備が義務づけられ、美浜原発3号機は、運転期間を原則40年とする制度のもと、特別な検査を通過して去年6月に再稼働しましたが、この施設の整備が間に合わず、去年10月から運転を停止しています。
関西電力によりますとこの施設が完成し、国の最終的な検査にも合格したことから28日から運用が始まったということです。
当初の計画ではことし9月の完成が予定されていましたが、関西電力は、工期の短縮に取り組んだ結果、完成が2か月程度早まったということです。
施設の完成で美浜原発3号機は、運転再開に向けた残りの準備などを経れば運転が再開できるようになり、関西電力は8月10日、原子炉を起動して運転を再開させる計画です。
政府は、電力需給のひっ迫が懸念されるこの冬に備えて、県内の5基を含む最大で9基の原発の稼働を進める方針で、美浜原発3号機が運転を再開すれば県内で運転する原発は4基となります。【NHK】