福島第一原発事故で避難した住民らが賠償を求めた4件の集団訴訟で、最高裁判所は判決で、国の責任を認めないとする統一判断を初めて示しました。原発事故で避難を余儀なくされた福島県内や県外の住民は、福島・群馬・千葉・愛媛の各地で国と東京電力に対し賠償を求める裁判を起こしました。4つの訴訟とも東電の責任は確定していましたが、国の責任については高裁で判断が分かれていました。17日、最高裁判所で開かれた判決言い渡しで、菅野博之裁判長は、国の責任は認められないとする判断を示しました。原発事故の避難を巡る集団訴訟で、最高裁判所が国の責任について判断を示したのは初めてです。【福島放送】