元京都大原子炉実験所助教・小出裕章さん(72)の講演会「日本の原子力開発と東海第二原発の再稼働」(東京新聞水戸支局後援)が七日、常陸太田市民交流センターで開かれた=写真。四百二十人が参加し、小出さんの「東海第二を再稼働させてはならない」との訴えに耳を傾けた。
小出さんは、東海第二の三十キロ圏は九十四万人が生活する人口密集地だと強調し、「事故が起きた時、人々は避難できるのか。仮にできても故郷を奪われる」と指摘。重大事故に備えて常陸太田市を含む立地・周辺自治体に策定義務がある広域避難計画を「できるわけがない。『ふるさと喪失計画』だ」と批判した。
会場では東京電力福島第一原発事故の記録映画「地震・津波・原発事故」も上映された。【東京新聞】