ロシア軍はウクライナ第2の都市ハリコフで国際的な保護下に置かれている原子物理学研究所を破壊した。国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が明らかにした。核関連施設周辺での戦闘によってもたらされる安全性リスクが、あらためて懸念されている。
グロッシ氏によれば、国立ハリコフ物理技術研究所の中性子発生装置がロシアの攻撃で破壊された。同施設の放射性物質の在庫は少なく、放射線量の上昇は検知されていないという。
同氏は「このような状況は看過できない」と発言。この施設はシカゴ郊外にある米アルゴンヌ国立研究所と共同で設立されたとも指摘した。【Bloomberg】