東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、経済産業省は19日、安全性を検証する国際原子力機関(IAEA)の調査団を、12月中旬に派遣することでIAEAと合意したと発表した。調査団は東電から放出の手順や放射線の影響予測を聞き取り、見解をまとめる。
政府は今年4月、処理水を海水で薄めて2023年春ごろ海洋放出を始める方針を決定。中国や韓国が懸念を表明しており、国際的な透明性向上のため、IAEAが放出手順の安全性や環境への影響を評価する。
調査団の派遣に先立ち、IAEAの職員3人と専門家3人が、15日から19日まで来日。経産省や東電と意見交換した。【共同通信】