北海道電力・泊原子力発電所の再稼働に向けて、焦点の1つとなっている火山の影響に関する審査が14日、5年8か月ぶりに行われました。
北電・泊原発の再稼働に向けた審査では地震、津波、火山それぞれの影響と防潮堤の安全性の4つの項目が焦点となっています。
原子力規制委員会は14日に審査会合を開き、このうち火山の影響に関する審査を平成28年2月以来、5年8か月ぶりに行いました。
会合で北電は原発に影響を与える可能性がある13の火山について評価した結果、仮に噴火した場合でも溶岩や地殻変動などが敷地に到達することはなく、運転に支障を及ぼす可能性は十分に低いと説明しました。
これに対して一部の委員からは「考慮すべき文献が明らかに抜けている」といった厳しい意見が出され、規制委員会はできるだけ早く不備を改善して改めて説明するよう北電に求めました。
このほか火山に加えて地震、津波の影響について説明するスケジュールも示すよう要求しました。
泊原発の審査をめぐっては、北電がことし7月に示した見通しに対してすでに遅れている項目もあり、全体の審査が終わる時期は見通せない状況が続いています。【NHK】