運転開始から40年を超えて再稼働した美浜原子力発電所3号機の非常用のディーゼル発電機が、試験中に停止したトラブルで、関西電力は発電機の装置の一部を交換した結果、正常に作動することを確認したと発表しました。
運転中の美浜原発3号機では10月6日、2基ある非常用のディーゼル発電機の試験中に、1基で回転数が設定した速度を上回ったことを知らせる警報が鳴り、直後に自動停止しました。
この発電機は、地震などで外部電源が途絶えた場合に備えるもので、関西電力は社内で定めた保安規定の「運転上の制限を逸脱した」として、国などに報告するとともに原因を調査してきましたが、その結果、ディーゼル機関の回転数を一定に保つための装置が何らかの不具合を起こした可能性があることがわかったということです。
そのうえで、問題の装置を交換したところ、発電機が正常に作動することが確認できたとして、9日午後6時すぎに、「運転上の制限の逸脱」から復帰したと発表しました。
美浜原発3号機は、福島第一原発の事故のあと、40年を超えた原発としては、全国で初めてことし6月に再稼働していて、10月下旬まで運転することになっています。【NHK】