東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の重大事故時の避難計画に不備があるとして、原発30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)に住む石巻市民17人が28日、女川原発2号機の再稼働の差し止めを求めて仙台地裁に提訴した。
訴状によると、(1)交通渋滞で30キロ圏内を脱出できず避難所にもたどり着けない(2)避難に必要なバスの手配が困難(3)病院や高齢者施設の利用者の搬送方法や搬送先が確保されていない―などの問題があり、石巻市と宮城県の避難計画には実効性がないとしている。
東北電は「訴状が届き次第、内容を確認して適切に対応する」としている。【共同通信】