関西電力は運転から40年を超える高浜原発1、2号機の再稼働を目指している。31日は、福井県の原子力安全専門委員会のメンバーが、安全対策の状況などを確認した。
高浜原発1、2号機を視察したのは、県原子力安全専門委員会の鞍谷文保委員長ら委員7人。
委員らは、原子炉格納容器の上部に設置された放射線を減らすための屋根や最新デジタル式機器に取り替えられた中央制御室など安全対策が施された個所を確認した。
高浜原発1、2号機は、国が定める運転制限期間の40年を超えるが、関西電力は延長を申請し、再稼働に向けた安全対策工事を、高浜1号機が2020年9月に完了。2号機は2021年4月中に終了する予定。
県の原子力安全専門委員会は、同じく40年を超えた再稼働を目指す美浜原発3号機の視察を19日に行い、安全対策に一定の評価をしている。
委員会は今後これら3基の原発の安全性について報告書をまとめ、杉本知事に提出する予定。
運転から40年を超える原発の再稼働は全国で初のケースとなる。
地元の美浜と高浜はすでに同意していて、原子力安全専門委員会や県議会の意見を踏まえて、杉本知事がいつ判断するのかが焦点となる。
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