専門家でつくる福井県の原子力安全専門委員会の委員が19日、運転から40年を越えた美浜原発3号機を視察し、安全対策の状況などを確認した。視察後、鞍谷委員長は「安全性は向上している」と一定の評価をした。
美浜原発3号機を視察したのは、県原子力安全専門委員会の鞍谷文保委員長ら委員6人。
運転から40年を越える美浜3号機は、再稼働に向けて関西電力が行った国の新しい規制基準に沿った安全対策工事が2020年9月に終了している。
委員らは、地震対策として原子炉格納容器横に新設された高さ約30メートルの構台や、最新のデジタル式に取り換えられた中央制御室など、安全性向上のために更新された箇所を確認した。
鞍谷委員長は「安全性はかなり向上。特に重要機器は取り換えなども行われ、安全性が向上している。一定の評価はできる。」とした。
美浜3号機を含め運転40年を超えた県内3基の原発の再稼働を認めるかどうか、杉本知事は2月県議会での判断を見送り、県議会での議論や県の原子力安全専門委員会での意見も踏まえて判断するとしている。
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