国の定める運転期間40年を超えて、関西電力が再稼働を目指す、県内3基の原発について、福井県として再稼働に同意すべきかどうか、いま県議会で議論が進んでいる。11日開かれた特別委員会で、議員側から、論議を深めるために、国や関西電力に直接質問する場を設けるよう提案があった。
11日開かれた県議会の予算決算特別委員会では、質問した9人のうち5人の議員が、運転40年を超える関西電力の美浜3号機、高浜1、2号機の再稼働に同意すべきかどうか、杉本知事の考えを質した。
この中で、一部の議員からは再稼働に向けた論議を深めるため、原子力政策の方向性や安全対策工事の中身などを、国や関西電力に直接聞く場を設けるよう提案があった。
こうした声を受けて、県議会の畑孝幸議長は12日の特別委員会最終日での論議を踏まえて、開催するかどうかを判断するとしている。
一方の杉本知事は「安全性を最優先に県民の利益を考えて慎重に判断したい」との考えを繰り返し、答弁した。
運転40年を超えた原発の再稼働については、地元の美浜町や高浜町は既に同意する意向を示していて、県議会の論議を踏まえて杉本知事の最終判断を待つ形となっている。【FNNプライムオンライン】