東京電力によりますと震度6弱の揺れを観測した福島県大熊町と双葉町にある福島第一原子力発電所では、外部からの電気の供給に問題はないということです。
NHKのヘリコプターからの映像でも廃炉作業が進む福島第一原発の敷地の各施設で照明が点灯している様子が確認されました。
また1号機から6号機のプラントのデータや1号機から3号機の原子炉に注水する設備、それに、使用済み核燃料が入るプールの冷却設備は運転を継続していて、今のところ異常はないことを確認したということです。
一方、地震発生直後、地震などの事故時に利用される免震重要棟と呼ばれる施設で火災警報が鳴りましたが、防火扉を閉じたところ警報が消えたということです。
原子力規制庁によりますと火災は起きておらず誤報だとの報告を東京電力から受けたということです。
また、13日夜11時20分に大型休憩所と呼ばれる施設でも火災・ガス漏れ警報がなったということですが、目視で確認したところ火災やガス漏れはなかったということです。
東京電力では引き続き社員がパトロールをして、設備に影響がないか確認を急いでいます。
このほか放射性物質については原発の敷地内にある放射線量を測定するモニタリングポストの値や敷地境界にある空気中の放射性物質の量を測るダストモニタの値に異常は無く、放射性物質の漏えいは現時点では、認められないということです。
また構内の海水の放射性物質の量を測定する設備にも今のところ異常はないということです。【NHK】