原子力規制委員会は14日、福島県沖を震源とする13日夜の地震に伴い、廃炉作業中の東京電力福島第一原子力発電所5、6号機(福島県)と、廃炉が決まっている福島第二原発1号機(同)で、使用済み核燃料を貯蔵するプールから水の一部があふれたと発表した。いずれも外部への流出は確認されておらず、核燃料の冷却にも影響はない。
福島第一原発では、5、6号機で発生した放射性物質を含む水を保管するタンクからも水漏れが見つかったが、タンクの周りに設けた堰内にとどまっている。東北電力女川原発(宮城県)など他の原発では大きなトラブルは確認されていない。
今回の地震では、福島第一、福島第二、女川の各原発の所在地で震度6弱が観測されている。【読売新聞】