運転開始から40年を超えた福井県にある関西電力の高浜原子力発電所1号機と2号機について、地元の高浜町が再稼働に同意する方針を固めたことがわかりました。
再稼働には今後、県の同意も必要ですが原則40年の運転期間を超えて延長が認められた原発の中で地元自治体が同意するのは全国で初めてです。
東京電力福島第一原発の事故のあと国内の原発は法律で運転期間が原則40年に制限されていますが、国の審査に通ると最長60年まで延長が可能で、これまでに福井県にある関西電力の▼高浜原発1、2号機と▼美浜原発3号機、それに、茨城県にある日本原子力発電の▼東海第二原発の4基が認可を受けています。
このうち高浜原発1、2号機について立地する高浜町が再稼働に同意する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。
町は同意の判断にあたって、国に対し40年を超える原発利用への国民理解を進めることなどを求めていましたが一定の回答が得られる見通しになったものとみられます。
町は早ければ週明けにも議会に同意を伝える見通しで、運転の延長が認められた原発の再稼働に地元自治体が同意するのは全国で初めてになります。
一方、福井県は同意の判断を行う前提のひとつとして、関西電力に原発から出る使用済み核燃料の搬出先となる「中間貯蔵施設」の候補地を示すよう求めていますが、これまでに関西電力からの回答はなく県の同意を得られる見通しは立っていません。【NHK】