関西電力は3日、大飯原発3号機でテロ対策の「特定重大事故等対処施設」の工事をしていた協力会社の40代の男性作業員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。接触した可能性のある150人を自宅待機にし、工事の一部を中断した。
関電によると、作業員は11月25日まで神奈川県にある自宅に滞在。26日に福井県おおい町の宿舎に入り、27日から同原発で勤務していた。自宅の家族の感染が判明したため、12月2日にPCR検査を受けて陽性が分かった。
県は今後、他の作業員ら148人について検査を実施する。
大飯3号機のテロ対策施設を巡っては、期限の22年8月までに完成しなければ運転停止となる。関電は19年4月時点で期限を約1年超過するとの見通しを示し、現在は「完成時期は未定」としている。
関電の担当者は「工事への影響は現時点では分からない」とする。
県内で確認された感染者は計320人になった。【毎日新聞】