福島第一原子力発電所の事故原因の調査を行っている原子力規制委員会は、水素爆発で建屋が壊れた3号機について、爆発が起きたとみられる4階部分の映像を公開しました。
東京電力福島第一原発の事故では3つの原子炉建屋で水素爆発が起きました。
去年から事故原因などの調査を再開している原子力規制委員会は、先月以降行った現地調査の映像をこのほど公開しました。
このうち3号機では爆発が起きたとみられる4階部分の壁が複数の場所で壊れ、光が差し込んでいる様子が映っています。
鉄骨の柱や天井のはりに目立った被害がないことから、爆発が部屋全体に均等に広がり、面積の広い壁や床に影響が出た可能性があるとして、規制委員会は専門家に映像の解析をしてもらい、水素爆発の実態を詳しく分析することにしています。
また2号機では、放射性物質が漏れ出したとみられる経路周辺の放射線量を計測する様子などが映されています。
映像は原子力規制委員会のウェブサイトで見ることができます。
規制委員会は年内に調査の報告書案をまとめる予定です。【NHK】