東京電力福島第一原子力発電所のトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分をめぐって、中国外務省は「周辺国と十分に協議したうえで慎重に方針を決めるよう望む」と述べました。
福島第一原発で増え続けているトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分をめぐっては、ことし2月、国の小委員会が基準以下の濃度に薄めるなどしたうえで、海か大気中に放出する方法が現実的だとする報告書をまとめ、政府が処分方法を検討しています。
これについて、中国外務省の趙立堅報道官は19日の記者会見で「日本政府には正確で透明性のある方法で情報を発信するとともに周辺国と十分に協議し、慎重に方針を決めるよう望む」と述べました。
この問題については、韓国政府も今月16日、日本政府に透明性のある情報共有や周辺環境と人体への影響を最優先に考慮するよう求めるとしたコメントを出しています。【NHK】