原子力規制委員会は2日、北陸電力志賀原子力発電所2号機(石川県志賀町)の審査会合を開いた。北陸電力は原発敷地内を通る海岸部の断層1本を新たに活動性の評価対象にすると報告。これまで議論が進んでいた陸域と海岸部の断層と合わせて10本を評価対象にすることが決まった。
北陸電は断層のデータを整理・追加して報告した。委員は北陸電側の説明を踏まえ、活動性評価対象断層について「妥当な選定が行われていると判断する」と総括。評価対象断層が決定した。今後は10本の断層について活動性を評価する議論が続くことになる。
北陸電は会合後、「データ等を用いて、引き続き敷地内断層が新規制基準に照らしても問題となるものではないことをご理解いただけるよう速やかに説明していく」とコメントした。【日本経済新聞】