関西電力は7日、伝熱管に損傷が見つかった高浜原発3号機(福井県高浜町)を巡り、過去の検査時に混入した異物が管を傷つけた可能性が高いとする報告書を原子力規制委員会に提出した。
高浜3号機では定期検査中だった今年2月、3台ある蒸気発生器のうちの2台で、それぞれ伝熱管1本に損傷が見つかり、その後、発生器内で金属片が見つかった。
関電によると、過去の検査で発生器につながる配管の弁やタンクを開けた際、作業員の衣服や靴などに付着していた金属片が落下、伝熱管に傷をつけた可能性が高いという。ただ見つかった金属片が、傷を付けたかどうかまでは特定できなかった。
高浜4号機でも昨年、異物が原因とみられる伝熱管の損傷が見つかった。このため配管を検査する作業員は、服を着替えて、靴カバーを着用し、配管内に異物がないかをファイバースコープで確認することになっている。3号機の異物は、こうした取り組みを始める前に混入したとしている。【共同通信】