東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働を巡り、女川町議会は7日、本会議で再稼働に賛成する地元商工会の陳情4件を採択した。立地自治体の議会が再稼働を容認するのは初めてで、再稼働に向けた議論は大きな節目を迎えた。
陳情はいずれも賛成8人、反対3人の賛成多数で採択された。再稼働に反対する請願2件については賛成3人、反対8人で採択されなかった。陳情は8月19日の町議会原発対策特別委員会でも採択されていた。女川2号機の再稼働は最終的には村井嘉浩知事が判断するが、再稼働には県と女川町、石巻市が東北電に対して示す「事前了解」も必要となる。
村井知事は7日の定例記者会見で「9月県議会でどういった質問が出るか注意深く見守る」と話した一方、具体的な再稼働の判断時期については明言を避けた。【日本経済新聞】