東京電力福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた核燃料、いわゆる「燃料デブリ」の取り出しに向けて、イギリスで開発が進められている全長およそ22メートルのロボットアームの映像が初めて公開されました。
福島第一原発の1号機から3号機で溶け落ちた核燃料、いわゆる「燃料デブリ」の取り出しは廃炉で最大の難関とされ、国と東京電力は、来年、調査が最も進んでいる2号機で着手することにしています。
2日はイギリスで開発が進められている取り出し装置の映像が初めて公開されました。
装置の中心は、長さおよそ22メートル、重さおよそ4.6トンのロボットアームで、遠隔操作でカメラの映像を見ながら、先端に着けたブラシに燃料デブリを付着させて回収します。
映像には、ロボットアームを伸び縮みさせる動作確認の様子や、燃料デブリに見立てた鉛製の粒をブラシに付着させる様子などが映っています。
ロボットアームは来月、イギリスで実際の取り出しを模擬した試験を行ったあと、来年2月以降、福島県でおよそ4か月かけて試験を行う予定です。【NHK】