震災と原発事故で一時、全線で運転を見合わせたJR常磐線が14日、9年ぶりに全線で運転を再開しました。
JR双葉駅前は原発事故による帰還困難区域でしたが、今月4日に避難指示が解除され、14日朝、一番列車が入ってきました。
「震災後、使われることのなかったJR双葉駅のホームに、9年ぶりに列車が入ってきました」(記者)
午前5時56分、南相馬市の原ノ町を出発した列車がホームに入ってきました。運転が再開されたのは、富岡駅から浪江駅の間の20.8キロです。この間にある夜ノ森、大野、双葉の各駅は帰還困難区域にありましたが、今月、避難指示が解除され、運転再開となりました。
「双葉高校に通っていたので道すがらはとても懐かしい双葉に下りたなと感じた」(双葉町出身の乗客)
双葉駅では新型コロナウイルスの影響で記念式典は中止になりましたが、内堀知事などが参加して特急列車の出迎え式が行われました。
常磐線が全線再開したということで、福島県の復興への後押しになるものと期待されています。【TBS】