関西電力の経営幹部らによる金品受領問題で、第三者委員会は最終報告書をまとめました。
これを受けて、14日新たに経営トップについた森本孝新社長が記者会見を開き、「今回生まれ変わらなければあすの関西電力はない」と述べ、企業体質を抜本的に変えていく考えを示しました。
関西電力は第三者委員会の最終報告書がまとまったことを受けて、臨時の取締役会を開き、岩根茂樹氏が社長を辞任し後任として森本新社長が就任しました。
2人は14日夜そろって記者会見を開き、岩根前社長は「経営トップとして組織的に対処できず、取締役会への報告や社外への公表という判断ができなかったことは痛恨の極みだ」と述べ、陳謝しました。
また森本社長は、「重大なコンプライアンス違反だという指摘を受け、猛省している。今回生まれ変わらなければ明日の関西電力はないという不退転の決意で改革にまい進していく」と述べ、企業体質を抜本的に変えていく考えを示しました。
また、経営責任を明確にするため岩根前社長に加え、金品受領の社内調査を対外公表しないと決めたことに関わった相談役の森詳介氏も辞任しました。
さらに森本新社長と副社長や常務合わせて6人の取締役は、来月から3か月間、報酬を20%返上するということです。
このほか報告書で金品を受け取ったと指摘された社員については、内容を精査したうえで、速やかに処分を検討するとしています。