東海村の日本原子力発電東海第二原発の再稼働の是非を問う県民投票の実現を目指す市民団体「いばらき原発県民投票の会」は二十一日、県民投票条例制定を直接請求するための署名について、必要数(四万八千六百六十二筆)の三分の二を超えたと発表した。
水戸市やつくば市などの街頭で二十九日と三月一日、署名を求めるキャラバンを計画。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念されるが、実施予定だ。
署名は、二十日集計分で三万三千三百七十四筆。人口割合では県南、県西が多い。県庁で会見した共同代表の徳田太郎氏は「再稼働に事前同意が必要な周辺六市村は意思表示する機会があるが、他市町村は知事の意思表示の時しか機会がないので、期待値が高いのかもしれない」とみる。
署名収集は、選挙による中断のある自治体を除き三月六日までで、残り約二週間。徳田氏は「予断を許さない。気を引き締めないと厳しい」と話す。会は独自の新型コロナウイルス感染予防指針を策定、感染拡大を心配しつつ「今のところ街頭署名などの中止、延期はない」と語った。
キャラバンは二十九日がともに水戸市の水戸駅南口(午前十時~正午)とコープ水戸店(午後一~三時)、牛久市のコープうしく店(午後一~四時)。一日がつくば市のつくば駅~中央公園付近(午前九時~正午)、土浦市のコープつちうら店(午後一~四時)、ひたちなか市のコープひたちなか店(午後四~六時)。三月八日にオンラインフェスを計画している。【東京新聞】