原発事故時に甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤を30キロ圏の住民に事前配布することに関し、原子力規制委員会の更田豊志委員長は5日の記者会見で「事前配布も一つの考え方だ。服用をお願いするタイミングが一番だ」と強調した。
規制委が策定した原子力災害対策指針では、必要な時に避難所などで緊急配布するが、自治体の判断により事前配布も可能としている。小泉進次郎原子力防災担当相は4日、積極的に事前配布する方向性を示したが、更田氏は「事前配布でも緊急配布でも、より必要度の高い方に届くことが最も大事だ」と述べた。【共同通信】