原子力規制委員会の更田豊志委員長は広島高裁から運転差し止めの決定を受けた愛媛県の伊方原発3号機について、規制委の審査は「適正だった」との考えを示しました。
原子力規制委員会・更田豊志委員長:「(伊方原発3号機に対する)元々の許可は適正な許可だったと考えていますし、その後の新知見に照らしても元の判断を覆す、ないしは変更するような事実ではない」
広島高裁は17日の伊方原発3号機の運転を差し止めた決定のなかで、規制委が「問題ない」とした判断に過誤があったなどと指摘していました。これに対して更田委員長は22日の会見で、司法判断に介入するつもりはないと前置きしつつも伊方3号機の地震の耐久性に関して適正に判断して合格させたことなどを強調しました。また、巨大噴火で想定を超える火山灰が降った場合も3号機が直ちに不安定になることはないと改めて指摘しました。【テレビ朝日】