電線大手フジクラや日立化成などの製品で発覚した一連の検査不正問題で、東京電力福島第1原発を含む国内にある全17原発に、これらのメーカーから必要な検査をしなかったケーブルや蓄電池などが納入され、安全上の重要度の高い機器でも多く使われていたことが26日、電力10社や原子力規制委員会への取材で分かった。10社は納入状況を順次公表しているが、全原発に不正検査品が納入されていたことが判明するのは初めて。
10社は問題の製品の一部を交換し、それ以外は性能試験や点検などで安全に影響がないことを確認でき、使用を継続するとしている。
【共同通信】